バド・パウエルの音楽人生:精神疾患や中毒に苦しみながら名作を残した“天才”

1947年、ヴァーヴ・レーベルはアルバム『The Genius of Bud Powell』を発表した。レコード会社が「Genius(天才)」という言葉を大袈裟な宣伝文句として使うのは当時は決して珍しいことではなかった。しかしバド・パウエルの場合、「天才」という呼び名は誰もが納得できるものだった。