ああ こんなよる 立ってゐるのね 〜「吉原幸子全詩」

思いっ切り当たり前で、ナンセンスな言葉を連ねてみます。 風、吹いている。木、立っている。ああ、こんな夜、立っているのね、木。 風が吹いても、雨が降っても、夜であろうと昼であろうと、木は枯れるか雷が落ちない限り、立っていて当たり前です。「ああ、こんな夜」なんて嘆かれても、木が立っていることに何の支障も…