甘く、苦い、この国の青春記 〜「坂の上の雲」司馬遼太郎

8冊の文庫本「坂の上の雲」1〜8(司馬遼太郎、文春文庫)を目の前に置いて、途方に暮れています。この大作について、短い文章で何を綴ればいいのか。前回の稿で池井戸潤さんにかんして、「読めばとにかく元気をもらえる」と書きました。ふと、自分が元気をもらった本って、ほかに何があっただろうかと考え、真っ先に浮かん…