ことばを食する
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痛み、死の気配、そして生きることの皮膚感 〜「蛇にピアス」金原ひとみ
面白いとか、感動したと言うより、胸に痛みが残る小説にときどき出会います。「蛇にピアス」(金原ひとみ、集英社文庫)はそんな一冊でした。文庫本で100ページ余りを駆け抜けて鮮烈。この作品を書いたとき、作者19歳。「才気あふれるデビュー作」などという月並みな感想は、たちまち作品にはね返されそうです。 いきなり…