神様の7行 〜「夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった」谷川俊太郎

1970年代後半、田舎から東京に出てきたわたしは、五反田から高田馬場まで山手線を使って大学に通っていました。本を買うのはもっぱら早稲田の古本屋街、珍しく余裕があって新刊を買うのは、馬場のロータリーに面したビル3Fにある芳林堂書店でした。ごく稀に、五反田駅近くの書店に入ったこともありました。 神様に出会った…