ことばを食する
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1年後に花を買う その時きみは 〜「平場の月」朝倉かすみ
50歳。半世紀も生きてきたのだから、波乱や悲しみ、喜びの経験はいくつも胸にしまってある。だれだってそうだろう。もう、冒険を試みるような年齢ではない。日々の小さな感情の起伏をつなげて年月が過ぎ、やがてそう遠くないいつか、老いた自分を静かに見つめる日がやってくるのだろう...。 「平場の月」(朝倉かすみ、光…