【猫が斬る/ミサイル開発】1発の核兵器よりも恐いもの ~思想家の猫、ピッピと共に(その1)~

文:夏目潤一郎 白いマグカップ一杯にコーヒーを淹れた私は、ソファーに深く腰を下すと、TVのリモコンを手に取った。出勤前にワイドショーのはしごをするのが、私の日課だ。 若い頃は新聞を3紙とって、全紙を斜め読みをしていたものだが、だんだんと面倒くさくなってきて、2紙になり1紙になり、最後まで読んでいた日…