山と野のあわいに

床屋に行く、と言って車を乗り出しました。いえ本当にそのつもりだったんです。空は晴れてはいますが、時おり突風が吹き、黒い雲が鳥のように端切れをばたつかせながら過ぎていきます。低気圧が通過の予報で、雨もあるでしょう。こういう空模様は妙に心に触れるものがあります。気付けば水戸から20キロほど離れた里山にい…