[現代×文芸 名著60]言葉を楽しむ<29>源氏物語を語りなおす…『女たち三百人の裏切りの書』 古川日出男著
【読売新聞】 物語は平安時代末期。三位中将(さんみのちゅうじょう)藤原建明(たてあきら)の愛人「紫苑(しおん)の君(きみ)」に憑(つ)いた物(もの)の怪(け)が、病人にかわって霊を乗り移らせる憑坐(よりまし)である少女「うすき」によ