ソルジェニーツィン「イワン・デニーソヴィチの一日」

ラーゲリものということで、悲惨なものを想像していました。ところが、読み進めてもそのような印象をまったく持つに至らない。極寒の収容所で強制労働の日々、もちろん善人ばかりってわけでもありません。それでも主人公は「ほとんど幸せとさえ言える一日」を過ごしています。なんで?かといって、「現実のよい面を捉える…