【ルックバック 考察】不在と現前のあわいで——『ルックバック』におけるマンガ表現と支持体

藤野と京本が行く道に、風花が散る。 そこに描かれているのが「雪」だ、ということを、おそらく最初は誰も疑わない。2人は「雪」のなかを歩いているのだし、暖かく着込んだその姿は、私たちに寒さという感覚さえ伝えてくる。 しかしよく見てほしい。そこに映っているその「白」は、単なる「空白」ではないか。コマ枠を突き…