消えゆく戦争遺跡 建築に何ができるか

 広島市内で最大規模の被爆建物「旧広島陸軍被服支廠(ししょう)」をご存じだろうか。軍服や軍帽などの製造や保管のために、旧陸軍が建設した軍需工場だ。米軍による1945年8月6日の原子爆弾投下でも倒壊を免れ、今なお工場施設のうち13年に竣工した倉庫4棟が現存している。