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熱で夢はもう一度花開く さあその筆をとれ『モノクロのふたり』の話
母が死んだあの日から、夢を諦め堅実に生きることにした。 不動花壱は絵が好きだった。上手だった。将来はそれで食べていきたいと思っていた。でも、一人で自分たち兄妹を育ててくれた母が死んだ15歳のあの日、彼は筆を折った。妹を育てるため、勉強し、バイトをし、堅実に就職し、社会の優秀な歯車となる。そう自分に言…