阿紀神社〜伊勢への光の記憶を宿す、能舞台と沈黙の密度に触れる

田のあいだを流れる細い川を渡っていく。水は浅く、春の光をそのまま受けて、何でもない顔で流れている。遠くには山並みが重なり、畑と集落がその手前にひらけている。 宇陀という土地は、風景のほうから話しかけてくる。その先に、阿紀神社がある。 大きな鳥居をくぐると、空気が少し変わる。杉や雑木の匂い、白い砂利、…