松尾芭蕉「春の夜や 籠り人 ゆかし 堂の隅」〜長谷寺の一夜、芭蕉の胸を打った影一つ

春の夜や 籠(こも)り人 ゆかし 堂の隅(すみ) 現代訳 春の夜。ほの暗い灯明のともるお堂の片隅で、じっと祈り続ける“籠り人(こもりびと)”。その女性の姿がなんともいえず心惹かれる。 歌(句)の意味 この句は、松尾芭蕉が大和・長谷寺を訪れた折に詠んだもの。『笈の小文』の旅中、芭蕉は春の長谷寺に逗留し、夜の堂…