祇園祭〜後祭・山鉾巡行、京都の夏は、祈りの余韻を曳く

京都の夏は、音によって始まる。 遠くから響いてくる鉦(かね)と笛。狭い通りの向こうに揺れる提灯。町家の奥にしまわれていた懸装品が、1年ぶりに光の下へ持ち出される。 祇園祭。京都という町が、災厄にさらされた遠い時代の記憶を忘れず、もう一度夏を越えるために行う、長い祈りの儀式である。 祇園祭の起源は、平安…