箸墓古墳〜卑弥呼の眠る丘、雅と鄙のはざまに立つ大和の風

湖面が光を返していた。大池の水がゆっくりと揺れ、その向こうに森の塊が横たわる。幼いころから何度も見てきた景色。けれど、きちんと対峙したのは、はじめてだった。奈良県桜井市。石を投げれば古墳に当たる町だが、その中でも箸墓(はしはか)古墳の放つ気配は別格だ。 箸墓古墳は、前方後円墳。全長280メートル、後円…