大和ふるさと手帖〜奈良だより
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曽爾・鎧岳〜武士の立ち姿、静けさの中の威厳
奈良の山には、時代の記憶が眠っている。令和元年の6月20日、桜井の実家を出て、南へとハンドルを切った。梅雨の切れ間のような晴れの日で、空には少しばかり夏の気配が漂っていた。 目的地は、曽爾村にそびえる「鎧岳(よろいだけ)」標高894メートル。名の通り鎧をまとったような峻険な山容である。 いや、正確に言うと…