『エンリケ航海王子』金七紀男著

期待しないでついでに買った本が期待に外れて面白かった時ほどうれしい事はない。 『エンリケ航海王子』はそんな本である。 グロティウスの自由の海につながるポルトガルとスペインの2極支配。 特に地球の上に勝手に(いやキリスト教の神の名において)引いた2本の線は現代の議論されている「境界」の原点ではないか、と…