電話の声

もう20年ほど前のこと。 都内にいた私は大晦日を近所の方々と 年越しをしてから帰宅。 さて寝ようかしらと思っていた 朝6時頃一本の電話。 父からだった。 「おかあさん 倒れちゃったよ」 この時の父の声は鮮明に覚えている。 千鳥足で帰ってきたはずだったが 全身の血が逆流するように酔いが吹き飛び 救急車で運ばれたと…