【作品】「目覚めの朝」

「目覚めの朝」 豊田久乃 得体のしれない不安がじわじわと広がったのは二月に入ってからだった。テレビの向こうの遠い出来事だったニュースが、自分の身に降りかかる恐れのある至近距離まできた現実に加え、専門家でさえ正解を持たない新たな難題であることに震撼する。ここ横浜から広まったこともあり田舎の年寄りは電話…