やわらかな手

病院から深夜の電話で父と二人 あわててやってきた病室には 母のベッドがぽつんと一つ。 ずっとつけていた酸素マスクは外れている。 あれ?どうしたんだろう。 状況が読み込めなくて いつものように母に話しかける。 手を握るとあたたかくて ふんわりと軽くてやわらかい。 目の端に涙をいっぱいためて 今にも大きなため息…