『フェイブルマンズ』気付くのはいつも後:主人公が撮った劇映画と記録映画(映画についての映画③)

スティーブン・スピルバーグによる『フェイブルマンズ』は、スピルバーグ少年が映画に目覚め、監督を目指すようになるまでの実体験を基に作られた映画である。スピルバーグの姓が本作ではフェイブルマン(Fabelman)、つまりお話、物語(fable)を想起させるものに変更されている。この映画を見て、スピルバーグ家の親子関係の…