初めて人を倒した日〜技が「本物」になった瞬間〜

人が目の前で顔面から崩れ落ちるところを見たことはあるだろうか。「糸の切れた人形」とはよく言ったもので、まさしくその通りだった。 5〜6年前の話だ。 それはスパーリングの最中に起こった。 相手は自分よりも30キロ近く重かったので、そこそこ強めに打っていた。 自分の左フック、右アッパーがヒットし、少し揺らぐ。…