文楽 9月東京公演『寿式三番叟』『双蝶々曲輪日記』国立劇場

■ 第一部、寿式三番叟。 三番叟役を勤めた人形遣いさんが、客席に向かって本当に一生懸命に鈴を振っている姿に心を打たれた。その人は今までに、私が見飽きたどうこうとか言い出す以上に、なんどもなんども三番叟を踊っていると思う。しかし、この人は、『寿式三番叟』が祝儀演目であり、五穀豊穣を祈る三番叟は福を振りま…