【日刊】びょういんつうしん その1

窓際のやまださん 病室で初めて話した患者はやまださん。やまださんはカクシャクとしたシルバーグレーのおじさん。私が夕方に慌しく外来から入院して、一晩寝た次の日の朝、初めて言葉を交わした。開け放った私のベッドカーテンの前を通ってやまださんがトイレに行った帰りに、私からあいさつをしたのだった。病室の暗黙の…