ヨシナシゴトの捌け口
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桜
散ればこそ いとど桜はめでたけれ 憂き世になにか 久しかるべき ー 伊勢物語 八十二, 詠み人知らず 今年も桜が咲いていた。道行く人が思わず立ち止まり上を見上げる、そんな季節だった。入院中、幾度となく歩いた鴨川も、仄かな桃色で彩られていた。凍てつく寒さの中、いたたまれなくて病院を飛び出したあの日の川辺の面影…