第168回 芥川賞 候補作 佐藤厚志(40)「荒地の家族」(新潮12月号)を読んだ

新潮2022年12月号 新潮社 Amazon 今回は本当にTHE純文学が続く。 この小説も面白い。最初は、また3.11ものか、と食傷を感じたが、読んでいくと3.11は切っ掛けのひとつで、物語の本質には関わってこない。むしろ、3.11は特別な不幸ではなく、普遍的な不幸であり、3.11に限らず、現代人は様々な不幸を抱えていることが見えて…