オルタナ~神に選ばれなかった存在~-6-

「おまじない……?」 思わず聞き返した声は、鼻水でぐずぐすとしていた。 赤髪の少年は、打ち捨てられた本を拾い上げると無言で手渡してきた。 「ちゃんと効いたでしょ。ピンチになったら助け船」 自分の額を指さした少年を見て、●●は先日受けた熱を思い出した。 赤髪の少年は、猫のようにつかめない笑顔を浮かべていた。 …