500年の温泉宿・底倉温泉「つたや旅館」〜箱根七湯で綴る、静けさの原稿用紙

「箱根 彫刻の森美術館」の敷地の裏手、奥深い渓谷のなかに、箱根七湯(ななゆ)の一つ「底倉温泉」が広がる。目の前を蛇骨川(じゃこつがわ)が流れ、戦国時代に豊臣秀吉が小田原攻めのときに温泉を掘らせた。 小田原城征伐の間、箱根底倉の地に石風呂をつくり、将兵たちの疲れと傷を癒したのが始まり。当時は掘削機はな…