晩秋の早朝

 ゆるり、つやつやとした鱗に覆われた尾が機嫌良さげに揺らめく。  季節はもはや晩秋、冬の気配がし始めた頃。  そんな早朝のひやりと澄んだ光を反射して、ゆらゆらと揺れる鱗が鈍い紅色に淡くきらめいている。 「くああ〜〜〜、よく寝た」  木の根元で目を覚ましたのはおよそ筋肉の塊のような肢体を持った赤髪の竜人…